「それしか それだけしか きみがこの世に生きたあかしを 残すすべはないんだッ」
FILE#97「朝焼けの祈り」(画:かざま 鋭二)

中3コース〜高1コース連載/1975.4月号〜1976.3月号(中3コース)
1976.4〜5月号(高1コース) ※情報協力ikedaさん(感謝!)
●あらすじ:
紅洋台高校ラグビー部の1年生、北小路弘の体は心臓腫瘍におかされていた。その天才的な素質から春のリーグ戦のレギュラーが決まっていたが、自らの病を偶然知ってしまい試合前日に姿をくらませてしまう。数ヵ月後、同じラグビー部員であり中学時代からの親友・千石旭は、北小路が横浜の元町にいるという情報を掴み、マネージャーの司馬麻衣子らと共に会いにいくが説得は失敗に終わる。そして秋の県大会当日、旅立つ北小路の乗る列車に乗り込む麻衣子。彼女は北小路を愛していたのだ。北海道へ降り立った2人は湖畔の国民宿舎に泊まるが、その晩泥棒にサイフを取られ住み込みで働く事になる。一方、麻衣子の身を案じる父親の頼みもあり、千石は北小路と麻衣子を捜しに出かける。2人の居場所を見つけた晩、事件が起こった。北小路が宿舎に入った泥棒と乱闘になりナイフで刺されてしまったのだ。麻衣子の輸血で一命はとりとめたものの、心臓腫瘍による彼の命は残り少なかった。それを知った麻衣子は千石に頼み、彼が北海道で行きたかった場所・襟裳岬へと深夜の病室から連れだした。昇る朝焼けの中で静かに命をひきとる北小路の唇に、麻衣子は永遠の愛の祈りを込めて唇を重ねるのだった。
●BONはこう読む!:
全ての登場人物のキャラクターが魅力に乏しく話の展開も唐突で、何回読んでも面白い所 が一つもない。同時期(1976〜1977)に連載した作品を見渡してもヒット作と呼べるものがなく、この頃の仕事振りはかなり荒れていたようだ。
●単行本:
学習研究社刊/コース・コミックス全2巻
●その他: