「自分のわずかの金を友にめぐむのもいいが…金をめぐんだことも 恩をあたえたことも 相手に気づかせなければ なおよろしい」(赤城忠治の友情論)
FILE#55「夕やけ番長」(画:荘司 としお)

少年チャンピオン連載(※隔週刊)/1969.1(創刊)号〜1970.13号 ※情報協力:アントンハイセルさん(感謝!)
●あらすじ:
1.友情論の巻:青木照夫(インテリ)のおかあさんがタクシーにはねられた!唯一の目撃者であるオバサンは、相手の悪徳タクシー会社からの報復を怖れて裏金を受け取り口を閉ざしてしまう。親友の為に事件の解決を図ろうと忠治は密かに行動を起こす。
2.黒い夕やけの巻:近所の夏祭りで出会った盲目の少女ユキ。友達のいない彼女のため忠治が与えた一羽のニワトリが原因で、彼女のアパートの住人達と大ケンカとなった。事件がマスコミに取り上げられたことで事態は一変、少女とニワトリは一躍TVや雑誌の話題となったが…。
3.番長王座決定戦の巻:小瀬の尻拭いで参加するはめになった“番長王座決定戦”。発案者のブルジョア令嬢・牧ルリ子が決めた7つの競技に忠治は挑む。勝負はルリ子に憧れる参加者の一人、紅華高校大番長・渡源平と熾烈な一騎討ちとなり、工事現場の地下室でのデスマッチが始まった。
4.赤城忠治と国定忠治の巻:冬休みの宿題の題材として郷土の偉人・国定忠治を選んだ忠治は水之江、インテリ、小瀬らと故郷を訪れる。図書館の館長から聞かされた国定忠治の生涯は、彼に憧れ尊敬していた忠治に衝撃を与えるものだった。
5.ケンカの道教えますの巻:団地のカギっ子たちから子分志願をされた小瀬。生まれてはじめて慕われた嬉しさから嘘を重ね、ケンカに強い男を装ったことから伝馬高校の番長と決闘するはめに!子供達の夢を壊せなず苦しい立場に追い込まれた小瀬は忠治にケンカの極意を教えてくれと頼むが、冷たくあしらわれる…。
6.無名漫画家の日記の巻:自らの信念によって描く少年像に自信を失いかけていた漫画家志望の青年。フト立ち寄った木曽中で忠治たちグループと交流を持ったことから様々な影響を受け、自信を取り戻していく。ある日、花見に出かけた先で指名手配の一味が母子を人質にとるという事件に出くわした…。
7.小瀬の初恋の巻:小瀬が初めて恋をした。相手はグレン隊をやっつける凄腕ズベ公。頼まれて立会い役を引き受けた忠治だったが、誤解から彼女と対決しプロレス技でKOしてしまう。その時、グレン隊の一味が彼女を連れ去った。後を追った小瀬も一緒に連れ去られてしまう…。
●BONはこう読む!
本作は月刊誌『冒険王』でも連載中(1967.9月号〜)のため、差別化として学校外の忠治達にスポットをあてたストーリーが展開される。それは、イコール彼等と当時の社会(世相)との関わりあいのドラマとなる訳だ。ここで梶原作品独特の、登場人物を通じ台詞として語られる氏自身の人生訓や主張等のいわゆる“梶原イズム”がこれまでの作品に比べてより色濃く前面に出ている印象だ。『巨人の星』や『あしたのジョー』の大ヒットによって一躍時代の寵児となった梶原氏が、自分の発言の影響力を意識しての「俺も世間に一言もの申すぞ!」な氏の意気込みをガツンと味わえる佳作揃いである。
●単行本:
秋田書店/サンデーコミックス 全17巻に各話収録。
※1→11巻 ※2→12巻 ※3→13〜14巻 ※4→12巻 ※5→12巻 ※6→16巻 ※7→15〜16巻
サンケイ出版/梶原一騎傑作全集 全15巻に各話収録。
アース出版局/漫画名作館スペシャル 全7巻に各話収録。
●その他:
【連載順エピソード】:
1.友情論の巻:69.1号〜3号(全3回)
2.黒い夕やけの巻:69.4〜5号(全2回)
3.番長王座決定戦の巻:69.6号〜70.2号(全7回)
4.赤城忠治と国定忠治の巻:70.3号〜5号(全3回)
5.ケンカの道教えますの巻:70.6号〜8号(全3回)
6.無名漫画家の日記の巻:70.9号〜11号(全3回)
7.小瀬の初恋の巻:70.12〜13号(全2回)
【エピソードとその季節】
| 中学2年・夏休み |
友情論の巻 |
| 中学2年・夏休み〜2学期 |
黒い夕やけの巻 |
| 中学2年・2学期 |
番長王座決定戦の巻 |
| 中学2年・冬休み |
赤城忠治と国定忠治の巻 |
| 中学2年・3学期 |
ケンカの道教えますの巻 |
| 中学3年・1学期/4月 |
無名漫画家の日記の巻 |
| 中学3年・1学期 |
小瀬の初恋の巻 |
※TV化(アニメ)1968.10.1〜1969.3.29 全26話
毎週月〜金曜 各10分1週間で1話完結。