「戦争はたしかにいけない しかし戦争をおっぱじめたのは えらい人たちでパイロットたちは…もくもくと死のもうくんれんにたえたのだ お国のため そして花とちっていった いまの子どもたちが愛するのは戦争じゃなくて そのきよらかなこころなんだ」

FILE#6「大空三四郎」(画:吉田 竜夫)



ぼくら連載/1963.10月号〜1964.8月号
※情報協力:rutlandさん、TANOZIさん(感謝!)※資料協力:udara&kudaraさん(感謝!)

●あらすじ:
翼三四郎は弱小宣伝航空会社の専属パイロット。太平洋戦争で撃墜王だった父の血を受け継ぐ空の天才少年だ。アメリカ空軍の曲芸飛行に乱入し腕前を披露したことをキッカケに、スネーク軍曹と飛行対決。父の形見『0戦21世紀』に乗り込み見事勝利をおさめた。一つの栄冠は新たな闘いを生み、空の殺人レーサー・Xに招かれ地獄の大レースに参加した三四郎。しかしレースの黒幕である暗殺団の策略によって大統領暗殺の一味と疑われてしまう。汚名を晴らすため、三四郎は暗殺団の一味として潜入。大空のひみつ警察スミス長官を救出し、見事事件を解決に導いた。新たな挑戦者ヘンリー=星によって初めて味わわされた敗北と挫折感を見事に克服し、再び勝利を手にした三四郎の元にスミス長官が現れる。彼の誘いを受けて大空のひみつ警察メンバーになることにした三四郎はカリフォルニア州にある養成学校への入学。他の生徒からのイジメにもめげずに訓練に明け暮れる。パラシュート降下の練習が行われたある日。先に降下した生徒のパラシュートが開かないというアクシデントが起った。ひとり身を挺して飛び降り、生徒を助けた三四郎。気絶し横たわる彼の姿に、国境を越えた友情を感じた教官や生徒達は熱い涙を流すのであった。

●BONはこう読む!:
口うるさくって喧嘩っぱやい、しかし勝負を挑まれれば危険を顧みず挑んでしまう勇気も持つ主人公。優等生タイプの多い当時の漫画作品にあって、翼三四郎は読者に強い印象を与える魅力的なキャラクターだ。しかし飛行機の対決を見せ場とするストーリー展開は盛り上がりと説得力に欠けて、新たな敵との戦いを繰返す内に作品のパワーが失速していくように感じた。後年、幾多の作品で舞台を移し新たな展開を見せるのかと期待すると、尻切れトンボな結末を迎えるというパターンが見受けられたが、それをこんな初期の作品で見ようとは思わなかった。残念。


●単行本:
マンガショップ刊/マンガショップシリーズ 上下巻

●その他:本誌と付録について
1963.10月号
本誌掲載頁+別冊付録
1963.11月号
本誌掲載頁+別冊付録
1963.12月号
付録のみ収録
1964.1月号
本誌掲載頁+別冊付録
1964.2月号
本誌掲載頁+別冊付録
1964.3月号
本誌掲載頁+別冊付録
1964.5月号
付録のみ収録
1964.6月号
付録のみ収録
1964.7月号
付録のみ収録
1964.7月号
付録のみ収録
1964.8月号
付録のみ収録