「動物が悪いんじゃない 悪いのは白鯨をサイボーグ化させ 魔鯨にした人間なのだ」
FILE#27「キングコング」(画:一峰 大二)

別冊少年マガジン読切/1967.8月号 ※資料&情報協力:TANOZIさん(感謝!)
●あらすじ:
航海中の客船が相次いで海難事故にあい、乗客員全員がさらわれるという事件が相次いだ。数日後、一人の犠牲者が奇跡の生還を果たし、もっていた8ミリカメラの映像によって事故の原因が謎の怪物によるものと判明。更に謎の島で人々に強制労働させていたのはドクター=フーだった!さらわれた人々を救出するためにコングの協力を申し込まれたボンド博士は快く引き受ける。親友のイングル=ホーン船長の船にコングを乗せて海上調査を始めて2週間。謎の怪物がついにその姿を現わした!「白魔鯨!怪物の正体はこれか!」驚くボンド博士とホーン船長。一方、コングは白魔鯨の出す毒ガスに苦しみながらも、近くの島に鯨を連れ込み痛めつける。だが、その身体に謎の機械を見つけたコングは攻撃を止めて、機械を外し鯨を海に逃がしてしまう。操られていた事を知らない護衛艦の隊長の指示で、大砲が火を吹いた!コング制止も間に合わず弾は鯨に命中し死んでしまった。哀し気に機械を見つめ涙を流すコング。やがて近くの島でさらわれた人々を発見し救助されるが、世界征服の為の要塞造りに失敗したドクター=フーは取り逃がしてしまう。こうして事件は解決。喜ぶ人々の姿を眺めながらどこか淋しそうなコング。ドクター=フーの身勝手さで操られて死んだ白鯨。今のコングの気持ちを理解しているのは親友のボビー少年だけだった。
●BONはこう読む!:
週刊誌の連載が好評なのか、別冊号にも読切り掲載(ちなみに、『巨人の星』外伝も掲載されている)。だがこの時期、原作者はよっぽど多忙だったのか(想像)、ヤッツケ丸だしなストーリー展開で全32pという長篇並の頁数も猫に小判な代物。ラスト数頁で語られるテーマ(らしきもの)にかろうじての梶原チックな匂いが感じとれるのみである。
●単行本:未刊行
※自主制作された同人誌版(全2巻)にも未収録。
●その他:
※TVアニメのコミカライズ