「海は男を男らしくきたえあげてくれる大道場だ 戦場だ!! 海には無限の夢があ〜る! 海は無限に美しい! 海は無限におそろしい!」
FILE#54「ケンよ海で泣け」(画:小沢 さとる)

まんが王連載/1969年5月号〜10月号 ※資料協力:udara&kudaraさん(感謝!)
●あらすじ:
昭和44年、春。千葉県にある国立海員学校に一人の少年が入学した。上杉健。勇敢な海の男であった亡き父の血をひいた彼は入学そうそう根性を示し注目の的となる。そんな彼を目の敵にしてしごく上級生の山城は、10年前の客船沈没事件により船友だった上杉の父に殺されていたのだ。互いの因縁を知りあう2人。その後、山城の異常な迄の憎悪を受けながらも健は男らしく生きようとする。ある嵐の夜、流されそうになった練習艇を繋ぎ止めようと駆り出された健や生徒達。しかし繋いだロープは突如切れ、練習艇は生徒を乗せたまま嵐の海に流されてしまう。事故は山城の計画で、全ては健への復讐のためであった。翌朝、練習艇は無人島に流れ着く。大人のいない状況に不安を覚える生徒達をまとめ、危機を乗り越えようとする健。だが、そんな彼の努力をあざ笑うかのように山城が姿を現した。隠し持ってきた食料を使い、生徒達の団結を崩そうとする。空腹に耐えかねた生徒達を裏切らせて、人間の醜さを見せつけた山城は一度は優位に立つが、やがて自身も仲間割れに見舞われ飢え苦しむ事態を招く。それを健の自己犠牲愛で救われた山城は、客船事件の真意に気づくと素直に詫びる。一致団結のもとで無人島生活を乗り切り、無事救出された彼等はたくましく成長し、将来は海の男として大海へ乗り出すであろう。
●BONはこう読む!:
●単行本: 未刊行
●その他: