「おれはいま もうれつに感動している!! 恐怖をしりつくし それと戦い勝つ!! ほんとうの英雄ってものを見た気がする」
FILE#22「火の玉レーサー・カミカゼ」(画:園田光慶)

別冊少年キング読切/1967年8月号 情報協力:Kさん(感謝!)
●あらすじ:
ドイツが生んだレース界の帝王グレート・ミューラー。 サーキット開きのゲストとして日本に招かれた彼は、レーサー志望の速水タケシと出逢う。両親をしらず孤児院育ちのその少年に、かつてのライバルのザ・カミカゼの面影を見たミューラーは彼を付き人にする。1ヶ月後、パリで行われたレースに優勝したミューラー。その夜、彼が宿泊するホテルをザ・カミカゼが訪れた。勝負に敗れ事故によって視力を失った彼に、ミューラーはタケシを弟子として鍛えて自分に挑戦させろと告げる。そして2年後。タケシはザ・カミカゼ二世としてレース界にデビューし連戦連勝。リオデジャネイロで行われるレースでついにミューラーと勝負する事になった。師・カミカゼの策により、ミューラーを抜けないながらも2位をキープ。不敗の王座を守る為、必殺の技でタケシを潰そうとするミューラーの行為に、負けじ魂に火が付いた!かつて師の視力を奪った魔のカーブで加速を試みた。曲がりきれず激突した衝撃によって、マシンは勢い良く跳ね返りミューラーを抜き去った。ゴールイン!タケシの恐怖を恐れぬカミカゼ戦法で、奇跡的勝利をおさめた。気を失い倒れるタケシにカミカゼは、自らが実の父でる事を告げるのだった…
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●BONはこう読む!:
気性が激しく一本気な主人公と合理的で科学的なクールなライバル。師弟(親子)2代に渡る復讐劇。そう書くと同年連載開始した大ヒット作『巨人の星』と何処か設定に似ている部分があるが、読後の印象としてはしっかりと別作品だ。梶原作品の特徴である“次への展開の引き”が活かせられない読切(短編)には名作なし。というのが私の持論だが、本作もその論にもれなかったようだ。ただ、劇画原作者として真剣に取り組んでいる時期らしく、ネームも多く読切としての読みごたえは十分ある。
●単行本:未刊行
●その他: