「プロレスは けんかやころしあいじゃない ただしいスポーツなんだ」

FILE#20「吹けよ!カミカゼ」(画:古城 武司)



ぼくら連載/1966年.6月号〜1967.4月号 ※資料協力:bignoseさん(感謝!)

●あらすじ:
第8回ワールド・リーグ戦に突如現れ、荒れ狂う外人組の反則技に苦しむジャイアント馬場と吉村道明を救ったのは、カミカゼ大助という青年だ。今は亡き力道山に見込まれた彼は、友人の五条弁六と共に飛騨の山中で幼い頃から極秘に鍛えられていたのだ。豊登は引退、アントニオ猪木がアメリカ遠征中の今、日本プロレス界の危機に苦悩する馬場は、密かに力道山の遺言を頼りに彼を探し東京へ連れてきていたのだった。必殺技「神風おとし」を武器に連戦連勝を重ねるカミカゼだが、アメリカから来たワンダーキッドに敗られてしまう。しかし故郷・飛騨で編み出した新必殺技「神風千回蹴り」でワンダーキッドに雪辱を果たすと、そこで芽生えた彼との友情の協力で日本プロレス乗っ取りを企むプロレスてんぐ党を叩き潰した。その活躍が認められたカミカゼは半年間のアメリカ遠征を命じられた。本場のプロレスの厳しさを経験しつつ活躍する彼の前に現われたプロレス界一の巨人・ビッグ。自分の弱点を知りつつも、攻めずに試合を引き分けたカミカゼの真意に触れたビッグは正しいプロレスに目覚める。やがて訪れた世界ジュニア=ヘビー級チャンピオン・ホセとのタイトルマッチに向け、カミカゼは新たな闘志を燃やすのであった。

●BONはこう読む!:
力道山亡き後、ジャイアント馬場という新たなエースの誕生で勢い付くプロレス界に合わせ執筆されたもう一つぼくら版「チャンピオン太」という所か。だが、わずか4年あまりの間で少年誌の質が(劇画の進出もあってか)大きく替わり、清く正しい主人公が時代遅れのように感じてしまった。また梶原氏お得意の実在のレスラー(とくに外国人)との絡みがほとんどないのもストーリーに物足りなさを感じた。尚、余談だが最終回に登場するジュニア=ヘビーの世界チャンピオンがホセ・メンドサ(何故か途中でホセ=マーカス)が登場したのはちょっとビックリかな。と。


●単行本:
マンガショップ刊/マンガショップシリーズ 全1巻

●その他: